yoccatta TOKYO のエシカルトライ日記

廃棄エアバッグのアップサイクルブランド『ヨカッタ トーキョー』のエシカルな日常を綴ります

命を守る、陰のヒーロー

ここでは、ヨカッタのエシカルコンシェルジュスタッフが感じたこと、出会ったことなどを、ゆるく綴っていきたいと思います。
 
本日は、@yoccatta_officialで発信した「ライフステッチ」のことや、その周辺のお話を。
 
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“ハンドルの中央に隠れるエアバッグは、丸くて、大きなベレー帽の様な形をしています。事故の際、起爆装置が作動して、コンマ数秒の間に"エアー"が送り込まれ、プラスチックのカバーを押し破って膨らみ、ドライバーの命を守ります。強烈な圧力がかかるその先端…エアバッグの中央部分は、破裂防止の為に生地が二重に施され、特殊なミシンステッチで補強されています。 
ドライバーを守る…言わば「命のステッチ」です。” 
@yoccatta_official 〈命のステッチ LIFE stitch〉より

エアバッグ

デザイナーの伊藤にとっては、当たり前のエアバッグSTORYだったかもしれませんが、まだまだ深く認識できていなかった私には、改めてエアバッグの愛に触れた想いがして、、、自分でも更に調べてみることにしました。
 
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今でこそ、誰もがエアバッグの有効性を疑っていませんが … 開発当時の努力は大変なものだったようです。「こんなものが本当に実用化できるのか…」と、周囲の人たちさえ半信半疑の中、“命を守るためのシステムの必然性”を信じて諦めなかった、開発者の方々の熱意のお陰なのです。
 
火薬を使ってガスを発生させるそのシステムも、いざという時の一瞬の確実性はもちろん、廃車となるまでの長い時間経過の中でも不具合がおきないよう、リスク回避のための様々な努力が重ねられているのです。命を左右する安心安全を “当たり前”にするまでに、どれだけの失敗や苦悩があったことか…。
エアバッグの技術者達こそ、陰ながら命を守るヒーローです!
 
そして、yoccatta「命のステッチと呼ぶ、丸いミシンステッチは、その象徴のひとつ。色や形状の違いも、各社の工夫や、製造された時代を象徴していると思うと、感慨深いですね。
 
一般的な量産品と違って、yoccattaに全く同じBAGは存在しません。私たちスタッフも、商品が出来上がってきてはじめて、ひとつひとつのBAGに出会う感覚があり、毎回ドキドキします。仕様書に表現されていない「命のステッチ」から、裁断して下さった方のセンスと愛も伝わってきます。時にはユーモアも。
 
 
個人的なことですが、私は、大切な友を交通事故で失いました。エアバッグが事故に遭遇せず役割を終えることは、決して当たり前のことではありません。使われなかったエアバッグは、“幸運のしるし”なんです。
 
 
愛おしい!? 命のステッチ!
使われなくて、本当にヨカッタ!
 
 
あなただけの “ステッチ” を選ぶこともできます。
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