開催中のイベント「ヘラルボニー ⁄ ゼロからはじまる」へ伺いました。
日本全国の福祉施設でアート活動をされている作家さんとライセンス契約を結んで、さまざまなプロダクトとして展開している、大注目の企業『株式会社ヘラルボニー』。
福祉 ✕ クリエイティブ
いわゆる知的障害と言われるアーティストさんならではの豊かな感性や個性の可能性を社会に送り届けるしくみを創り、 福祉を起点に新たな文化を創出しています。
↑左の写真は、昨年2月に ヘラルボニーとして発表した意見広告「#障害者という言葉」。
この国の
いちばんの障害は
「障害者」という言葉だ。
シュレッダーにかかったバンクシーの有名な作品をオマージュして作成されたもので、 欠落を示唆させる呼び方…「障害者」というワードに対しての疑問を投げかけています。
海外では、“Special Needs”という言葉もあるようで、
個人がかかえた問題ではなく、
社会の対応の問題という捉え方だったりする国もあるようです。
在るものに、価値を見出す。
知らない間に、私たちの心の奥に染み付いた価値観。
生産性の低いもの、ないものに対する偏見。
私たちは、
全員が何らかの障害を抱えているし、
誰にもない才能や感性を必ず有しています。
社会生活において、いつの間にか
人と違うこと、平均的でないこと、
生産性の低いもの、ないものに対する偏見は強化され、
自分自身の価値も貶めてしまうのかもしれません。
yoccattaの手作業を支えて下さっている福祉工場へ伺った際も、
知的障がい者の方々が作業しやすくなるような
道具を施設内でデザインするなど、
“Special Needs”に応えるユニークな取り組みがされていることに、感銘を受けました。
私たちひとりひとりが、
モノサシを変え、しくみを変えていくことが、
誰もが輝ける社会になっていく原動力になっていくと信じています。
『ヘラルボニー ⁄ ゼロからはじまる』
2021年 10月 15日(金) 〜 2022年 1月 23日(日)
京橋 BAG-Brillia Art Gallery- にて開催