個人的なことになりますが、
印象に残っているカリキュラムのひとつが、
ゲーム形式の “投資シミュレーション” でした。
いくつかの企業の業務概要や課題などが記載されているカード(社名記載はなし)が用意され、
「自分が投資家になったと仮定して投資先を選択し、自分の決定理由を述べる」… というような内容だったと記憶しています。
エシカルに関する学びが、お金の使い方や銀行選びにまで及ぶとは思っていなかったので、とても新鮮に感じたのをよく覚えています。
お金や経営などの経済活動は、生きていく上でとても大事なことなのに、
大人はお金に対して正面から話題にすることをはばかる傾向があり、学校で教えることを嫌がる人が多くて、
日本では実施されてこなかったのが現実のようです。
ただ一方、最近は、
高校生の起業家さんの話題も耳にするようになり、
頼もしくも感じています。
日本でも、お金についての意識や偏差値を上げていく必要があると思います。
奨学金という大きな負担を背負って社会の荒波に向かう大学生たちにも、せめて、お金の貸し借りについてのレクチャーが必要だと思います。
人生100年の時代。
私を含め、まずは、わかったつもりになっている大人たちが、
改めてこれからの時代において、
お金と、どう向き合っていったら良いのかを
アップデートしたいと思います。
お金についての本は沢山ありますので、
ピンとくるものを読んでみると良いと思います。
ちなみに、私のオススメは、
新井和宏さんの著書『あたらしいお金の教科書』。
私の胸にグッときたのは、
はじめに ー知ったかぶりの大人たちー の最後に書かれた
“「お金のために働く」から「自分を生きるために働く」”
という言葉でした。
中学生でも親しめるような内容にまとめられているので、
大人が読み終わったら、若い人に手渡してあげたい本です。
新井和宏 著
『あたらしいお金の教科書』