yoccatta TOKYO のエシカルトライ日記

廃棄エアバッグのアップサイクルブランド『ヨカッタ トーキョー』のエシカルな日常を綴ります

ゼロ・ウエイストへの取り組み「ecoカス企画」

私が服飾の学校で学んでいた当時、環境への配慮のことなど、考えたことがありませんでした。お洒落なモノを世にうみだすことや流行ばかりに意識がいってしまい、“もったいない” の実践など、想像すらしませんでした。

現在の学生さんたちのサステナブルな活動や作品を見る度に、自分がとても恥ずかしくなります。

 

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さて、ヨカッタのようなアップサイクルのプロダクトは、地下資源を使うことなく、新たな価値をつくってゴミを減らします。焼却しないので、CO2の削減になります。  

では、アップサイクル商品は「ゼロ・ウェイスト(=廃棄物を出さない)」かと言うと、、、答えは、“ノー” です。

製作の過程で出る、裁断時の端材やロスも忘れてはなりません。裁断時には端切れが出るのです。

 

私たちの廃棄エアバッグのケースでご説明すると、 まず、反物になっていない 不揃いなパーツから使用できる箇所を選んで裁断していくため、当然、ロスが出ます。更に、エアバッグは丸いベレー帽のような形が多いため、カーブした細長い端切れがどうしても残ってしまいます。

 

エシカルトライに取り組んで以来、私たちは、それらの端切れをストックし続けてきたのですが、さまざまな検討を経て、いよいよ〈ecoカス企画〉と銘打ち、今シーズンより新しい試みをスタートすることにいたしました。

やや大きめの端切れは、ポーチなどの小物に。 更に小さい裁断くずは、マイクロプラスティック対策としてダウンプルーフ素材に閉じ込め、クッションの中身に活用予定です。

皆様へこれらの商品をお披露目できるのは、もう少し先になると思いますが、ヨカッタの〈ecoカス企画〉も応援していただけたら嬉しいです。

 

私たちの「エシカルトライ」には “完全” も “正解”もなく、課題に気づいたら立ち止まって悩み、その時にできることを実践、実験していきたいと思っています。良いアイデアは共有し、みなさんと共に、一歩一歩、すすんでいけたらと願います。